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物置きを見直そう。ヨドコウの「防災倉庫」のすすめ

万が一の時のために防災用品を

自然災害などが起きたとき、「防災用品はどこだっけ?」とならないために、日頃から防災倉庫で備えておきましょう!

こんにちは!愛知県安城市、刈谷市、知立市を中心に三河地域の外構・造園の設計および施工を行っている株式会社ルボワです。ルボワについての詳しいご案内は、ぜひこちらをご覧ください。

近年、地震や豪雨、台風などの自然災害が頻繁に起きているように感じます。先日の台風15号が関東圏において予想以上に大きな被害をもたらしたことは記憶に新しいですね。特に千葉県では、台風が去ったあとも長期間ライフラインが復旧せず、地域住民の方が暑さや食料、水分の補給、停電などで苦労されている姿が繰り返し報道されていました。私たちも、愛知県を含むこの東海地方においては、南海トラフ巨大地震が将来的に起きると言われていますので、やはり他人事ではありません。

そうした有事の際に備えて、最近では自宅でも災害グッズを準備されている方が多くいらっしゃると思いますが、外構工事でもそのお手伝いができることをご存じでしょうか。今回は、万が一のときに身を守るための備えとして、ヨドコウの「防災倉庫」をご紹介します。

目次

  1. 「防災倉庫」という考え方
  2. なぜ「防災倉庫」をすすめるのか
  3. 防災倉庫の選び方とポイント
  4. おすすめの商品
  5. 今回のまとめ

「防災倉庫」という考え方

防災と倉庫を強く結びつけたのは、「ヨドコウの物置」として有名な、株式会社淀川製鋼所です。ヨドコウでは『物置という防災。』をキャッチコピーとして掲げ、2013年より防災用品を屋外の物置に保管することをご提案しています。ここで、「いざという時の備えなら、家の中に保管しておいた方が良いんじゃないの?」という疑問を持たれることもあるかもしれません。しかし、実際に災害が起きたとき、家の中は本当に安全な場所となりうるのでしょうか。例えば先述したように巨大地震が起きたとしたら、家具が倒れて通路がふさがれてしまう、ガラスが部屋中に飛び散っている、家が半壊や全壊してしまった…というように一番必要な時に防災用品を取りに戻れないというケースが容易に考えられます。また、いざ災害が自分の身に降りかかったら、パニックになってしまい防災用品をどこにしまったか分からなくなってしまうということもあり得ます。そんなときに、屋外に物置(防災倉庫)があれば、家の中よりも確実かつ安全に防災用品を保管することができます。

なぜ「防災倉庫」をすすめるのか

今までも日本は多くの自然災害に見舞われてきました。しかし、実際に体験してみないと、普段の生活からはなかなか想像ができません。そこで、被災した場合に何が大変なのか、愛知県が公表している南海トラフ巨大地震が発生した際の被害想定を一部引用してご紹介します。

上水道

被災直後から、給水人口の約9割が断水する。安城や刈谷などを含む西部では、液状化現象が発生する可能性が高く、95%が復旧するのに2か月以上かかる予想。愛知県全域でみても95%が復旧するのに6週間ほどかかると予想されている。

下水道

被災1日後から人口の約6割が利用困難となる。

電力

被災直後から約9割が停電する。復旧するまでに4~9日かかる。

ガス

都市ガス、LPガスによっても異なるが、被災直後から1割が供給停止となり、95%が復旧するまでに約1~2週間かかる。

さらに、ヨドコウのWEBサイトでは、阪神淡路大震災において『そもそも救援の電話がつながらない』『(救援要請のあった)目的地に向かう途中で助けを求められたり、道が塞がれていたりして現場にたどりつけない』『消防署も被災して出動できない』といった事案が発生したそうです。

このように、どれだけ自治体が被害を予想していても、復旧には時間がかかるというのが事実です。まして、ライフラインともなると人命にかかわってくる最重要事項です。だからこそ、そのような事態に各自が備えておける、「防災倉庫」が各家庭に必要とされているのです。

防災倉庫の選び方とポイント

防災のための物置の活用について、重要性は伝わったでしょうか。では次に、これから物置を取り入れる方に参考にしていただきたい物置の選び方と、ヨドコウの防災倉庫のおすすめポイントを合わせてご紹介します。

物置の選び方

①耐久性
家と同様に、長期間使い続けることを前提としていますので、台風や大雨、積雪などにも対応できるものを選びます。ヨドコウでは建築物にも使用されるほど丈夫なガルバリウム鋼板を取り入れていますので、サビ対策にも強くなっています。

②高断熱
特に防災用品として食料も保管する場合は、大幅な温度上昇や、内外の温度差による結露などの庫内の環境も考える必要があります。

③設置場所への柔軟性
これはエクステリア全般にも該当することですが、住まいの周辺環境によって最適な商品や仕様は異なります。ですから、あらかじめ設置したい場所の状況(環境や寸法など)の確認をしておいて、最も良いものを選べるようにしましょう。

④使い勝手、用途
物置を置く場所によって仕様が変わるように、中に何を入れたいのか、どんな場合に使いたいのかによっても適した商品は変わります。例えば、自宅で備蓄用として使用するのなら、棚などのオプションも考えると使いやすさがぐんとアップします。

ヨドコウの防災倉庫おすすめポイント

地震解錠装置

普段は防犯のために施錠されている倉庫を、地震の際に電源不要で自動的に解錠する装置(ヨド蔵MDは全種に対応、エルモは間口22以上、奥行き15以上に取付可)。
指定避難場所などに設置されている防災倉庫は、通常時は防犯のために施錠されています。しかし災害時には鍵が見つからなかったり、管理をしている人が不在だったりと予測できない事態が起こることもあります。そんな時にも迅速に対応ができるよう、電源もいらず、振動で自動的に解錠される仕組みです。
※震度5弱以下や、いたずらなどの振動では解錠しません。

可動間仕切り(ヨド蔵MDは奥行11サイズ以外に対応)

災害時に防災用品などを取り出した後、格納されている間仕切りを立てることで、物置内にプライバシー空間をつくります。例えば、大勢の人が集まる避難所などにおいては、更衣室や授乳室などとして安心して使用することができます。既設の物置にも取り付け可能なので、すでに物置がある方にもご検討いただけるオプションです。
※エルモは奥行08、11サイズ以外であれば、カーテンで仕切る「間仕切りセット」が取付できます。

エルモの防災オプション 間仕切りセット
PV(太陽光発電)蓄電池セット

屋根に取り付けたソーラーパネルから、変圧器を通して充電することで、携帯電話やパソコン、冷蔵庫などの電源として使えます。家庭用コンセントや自動車のシガープラグからも充電でき、停電時にもすぐに使えるので万が一の際にも安心です。

このほかにもオプションとして、雨水タンクセット棚板落下防止セットなどがあり、必要に応じて物置を災害に備えておくことができます。ただし、物置の種類によっては取り付けできないものもありますので、どこにどのような物置を設置したいのかを考える際に一度ご相談ください。

おすすめの商品

続いて、ヨドコウの物置でおすすめの商品をご紹介します。普段使いの物置としても人気の高い商品ですが、それぞれ防災オプションにも対応していますので、ぜひ「防災倉庫」として検討してみてはいかがでしょうか。

エスモ 定価¥49,000~130,000(本体価格※税別)

間口800~2,100㎜、奥行き513~900㎜までの小型物置。高さは1,100~1,960㎜の5つのタイプがあります。外遊び用のおもちゃや、ちょっとした園芸用品を収納するのに最適です。「庭があまり広くないから…」という方でも気軽に設置しやすいサイズバリエーションです。防災オプションは、棚から物が落ちるのを防ぐ「落下防止バー」があります。

エルモ 定価¥111,000~460,000(本体価格※税別)

間口811~3,615㎜、奥行き811~2,914㎜、高さは2,116~2,360㎜までの中~大型物置です。単体または連結仕様があり、サイズの展開も豊富なので、使い方や設置場所によって最適なものを選べます。連結仕様の場合ですと間口が4~7mにまで対応できます。
※開口の有効寸法は単体と同じです。「地震解錠装置」や「間仕切りセット」、「PV(太陽光発電)蓄電池セット」などの防災オプションが付けられます。※一部に非対応サイズあり。

ヨド蔵MD 定価¥308,000~1,242,000(本体価格※税別)

間口1,183~7,247㎜、奥行き1,183~2,935㎜、高さおよそ2,470㎜。比較的大きな物置で、断熱タイプなので守衛室のように人が滞在するのを前提としても使えます。特にオプションも多く、特注も受け付けていますので、企業にもおすすめできる商品です。先述した「地震解錠装置」や「可動間仕切り」がほとんどすべてのサイズで取り付け可能ですので、自治体などの防災倉庫としては一番適した商品です。

ラヴィージュⅢ 定価¥414,000~(本体価格※税別)

ヨドコウのおすすめするガレージです。間口2,652~8,839㎜、奥行き5,220~6,271㎜、高さは標準タイプ(1,892㎜)と高背Hタイプ(2,132㎜)の2種類あります。こちらもヨド蔵MDと同じように豊富なオプションと連結が可能なので、車やバイクなどが趣味の方にはとてもおすすめです。保管するだけでなく趣味のスペースを楽しむ空間づくりにも活かせます。こちらの商品には受注生産品として「防火仕様と止水仕様があります。防火仕様にすれば準防火地域などでも取り入れることができますし、止水仕様はシャッターを閉めるだけで庫内の愛車や、資材、備蓄物資などを浸水被害から守ります。

今回のまとめ

いろんな家庭でよく見かける物置は、有事の際には「防災倉庫」としての役目を果たすことができます。現在では、防災用品を自宅内に準備されている方も珍しくないですが、災害時には家の中ですら、安全とは言い難い状況になります。そんな時に、お庭にある物置が防災倉庫としてしっかり防災用品や備蓄物資を保管してくれていたら安心ではありませんか?

特に「ヨド物置」で有名な株式会社淀川製鋼所が『物置という防災。』をキャッチコピーとして掲げて、この考え方を広めています。ヨドコウでは物置を防災倉庫として活用するために、様々な防災オプションを設けています。例えば、震度6弱以上の振動で自動解錠する「地震解錠装置」や、「PV(太陽光発電)蓄電池セット」、「可動間仕切り」など、いざという時に戸惑うことなく行動できるような仕組みや設備、避難所などでも安心して過ごせる工夫などがあります。受注生産品もありますが、一部では既設の物置に取り付けることが可能なオプションもありますので、この機会に一度検討してみても良いのではないでしょうか。

過去のデータや被害予測を参考にしてみても、被災してから数日~数週間は電気やガス、水道などのライフラインが復旧しない可能性が高いということが分かります。そうなった時に、復旧や救援を待っている間、自分たちの力で乗り切るためにも、日ごろからの防災用品や物資の備えが重要になってきます。
物置の防災オプションにしても、通常時にはなかなか重要度が分からないものの、実際に災害が起きたときを考えてみると、各家庭にも備えておいて損はないものばかりです。もちろん普段は物置として使用できるので、家の中も片付きながら、有事の際には慌てずに防災用品が取り出せます。

一般的な外構プランと同じように、物置も設置する場所や使い方によって最適な商品が異なりますので、一度私たちにご相談ください。年内に工事を済ませたいという方は、特にこの時期から動かれることをお勧めいたします。

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